人事課長になれなかった官僚 森友で「責任取らされた」:朝日新聞デジタル
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人事課長になれなかった官僚 森友で「責任取らされた」 2021年1月19日07時00分
■「未完の最長政権」第1部第8回
2018年7月末。1990年に霞が関で働き始めた各府省の官僚たちは同期をめぐる人事に驚き、連絡を取り合った。「彼はどうして、人事課長にならなかったんだ?」。人事課長は会計、総務と並ぶ「官房三課長」と呼ばれ、霞が関では将来の幹部候補が就くポストだ。
彼とは国土交通省大臣官房参事官だった官僚のこと。参事官から東京航空局長に転じる人事が7月31日付で発表された。90年に旧運輸省に入省。17年に同省の人事を担当する大臣官房参事官に就いていた。
旧建設、旧運輸を主な母体に01年の省庁再編で生まれた国交省では、旧建設、旧運輸の人事は基本的に別々に行っており、「人事課長」のポストが事実上、二つある。正式な人事課長と、大臣官房参事官だ。旧建設出身が人事課長の年は、旧運輸出身は参事官を務め、翌年は参事官だった官僚が人事課長に「昇格」する。そんなたすき掛け人事が例外なく続いていた。前例を外れたのは、この18年の人事が初めてだった。
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